家具選びの失敗事例としてよく聞かれるのが、「思ったより大きかった」「玄関ドアを通らなかった」といった、サイズにまつわるトラブルです。搬入を考えて、部屋の寸法、窓やコンセントの位置、廊下の幅や玄関ドア・部屋の扉のサイズなどを計測しておきましょう。マンションの場合は、エレベータのサイズや最大積載量、階段のサイズもお忘れなく。また、部屋に入るからといって、背の高い大きな家具ばかりを揃えては、圧迫感で落ち着かない空間になってしまいますので、注意が必要です。
横長の空間の場合、センターレイアウトにすると、それぞれの空間を区切ってしまう為、空間の狭さが強調されてしまいます。
右の図面では、床面積を多く取るソファを入口右手前にレイアウトすることで空いているスペースを大きく取り、視界を遮ることなくダイニングとリビングを一つの空間にしています。このレイアウトの場合、部屋の広さが強調されるので、ソファで真中を区切るよりも部屋を広々と見せることができます。さらにダイニング横の高さのある収納棚を低くすることで、広がりのある空間を生み出しています。
また、ダイニングのリビング側の椅子を一般的なダイニング用チェアではなく、ベンチシートにすることで、背もたれで視界が遮られることがなくなります。リビング、ダイニングでの空間の一体感により、会話もスムーズになることでしょう。
このようにレイアウトの仕方や家具選びで空間の印象は全く違うものになります。